日記(仮)

好きに書いてます。

初めてアイドルを見たお話。

初めてアイドルを生で見た。

いや、正しく言うと物心つく前にモーニング娘。の運動会を見に行ったことがあった。

だが幼過ぎてほとんど記憶にないので、ノーカウントとさせてほしい。

モー娘。の運動会には行った事があるけどあまり覚えていないのでほぼ初めてのアイドルのライブ」と言うと長すぎるから。

 


改めて、初めてアイドルを生で見た時の話をしたい。

 


6月29日、友人に連れられ、「地下アイドルのライブ」という未知の世界への好奇心に突き動かされるままに、はるばる梅田のライブハウスにやって来た。

 


お目当てはパンナナというアイドルグループだ。今年の5月にできたばかりの新星グループらしい。

あと事前に知っていた情報といえば、メンバーの名前と顔くらい。曲は楽しみにとっておくために聞かなかった。

 


会場につき、後ろの方の席に座った。気の利く友人がペンライトを貸してくれ、それの使い方を聞きながら、開演を待つ。

胸中は、期待が8割、不安が2割を占めていた。

 


期待は説明不要だと思うが、不安について話したい。

私は、根っからのインドア派なので、あんまりライブというもの自体が得意じゃない。

この場の雰囲気を壊さないようにうまくノらなきゃ、とかそういう事を考えてしまうタイプなのである。(誰も自分を見ていないのは頭ではわかるのだが)

 


そのため、「ちゃんと楽しめるかなぁ」という不安がどうしても拭えなかった。

 


しかし、アイドル達が出てきた瞬間、ごちゃごちゃと考えていた何もかもが吹き飛び、「可愛い」という感情に脳が支配された。

 


可愛い。可愛い。楽しい。

 


気付けば体が揺れていた。リズムにうまくノれない人間なので、ペンライトの動きは正直ぎこちなかったと思うが、それでも楽しい。

 


全力でアイドルを応援しているオタク達も、いい。

コロナ禍のため、コールやジャンプは禁止されていたが、それでも十分彼らの感情は伝わってきた。

顔が見えなくても、この人は今、「燃え(萌え)ているんだろうなぁ」とまっすぐに前を見つめる背中でわかってしまうのだ。

 


通じ合う感覚。

同じものを推しているという喜び、一体感。

 


ライブの良さというものを肌で感じ、思わず目頭が熱くなった。

 


そして、かく言う私も、まっすぐ前を見ていた。途中からずっと一人を目で追っていた。

 


今回、事前に写真を見せてもらって、一番気になるな、と思った女の子。

桜庭さやかちゃんを見ていた。

 


初めて来た私が、ペンライトの色を、ピンクに設定していたからだろう。(さやかちゃんのメンバーカラーはピンク色なのだ)

 


さやかちゃんが、あっ、と気づいてくれた瞬間があった。

※私の幻覚かもしれない。

 


その時の表情が、何だかすごく可愛くて。

アイドルで、キラキラしていて、別世界の人なのだが、その時は等身大に感じられて。その時から私は目が離せなくなった。

 


私が訪れた日は、しばらくお休みをしていたさやかちゃんの復帰公演らしかった。

だから余計、そう感じたのかもしれないが、踊っている時の嬉しそうな笑顔が可愛かった。

目が細くなる、自然な可愛い笑顔で、見ているこっちまでニコニコしてしまう。

この子には絶対幸せになってほしい!とまでなぜか私はライブ中に考えていた。

 


1部のライブはあっという間に終わった。

ライブは2部構成で、それぞれの部の終わりにアイドル達とチェキを撮ることができる。

 


私はもちろんさやかちゃんに行った。

可愛かった。2回行った。

可愛いと伝えて、アイドルのライブに来たのは初めてという話をした。

1回目はチェキだけ受け取ってチケットを渡さず下がろうとしてしまった。

そして2回目も、チェキのチケットとチェキを交換するのを忘れそうになってしまったのだが、さやかちゃんは「わかんないよね!」と声をかけてくれた。2回も間違えたのに。

その言い方がとても自然で(自然に出たフォローという感じ)ほっとした。

 


話して、可愛くて優しい人だなと感じた。それと、結構自然な人。

1回目で何がわかるねん、という話ではあるが、ガッチリと作られたキャラクターではなかったように思う。

 


あと、2部でアイドル達が人狼をやる時があったのだが、びっくりするくらいさやかちゃんがひとり熱くなっていて可愛かった。

別に勝っても負けても何もないのに、全力で勝ちに行く姿は微笑ましかった。前傾姿勢になり、客席には目も暮れず、推理を始め、もはや一人のプレイヤーの顔になっていた。

そこが可愛いが、そんなに素直で大丈夫かさやかちゃん。

ゲームに真剣になっちゃうのわかるよーと、「わかる顔」で見つめる私がいた。

ちなみに、さやかちゃんはゲームに負けてもう1回やりたがっていた。

 


帰り道すがら、なぜさやかちゃんに惹かれたのかを考えてみた。見た目やパフォーマンスが好きなのは勿論だが、ほかに……と考えると、さやかちゃんは全力で女の子らしかった。

そこに憧れたのかもしれない。

 


女性に聞きたいのだが、ど直球の女の子らしさで勝負するのって、ちょっと勇気がいることはないだろうか。

小学生の頃、ささいな仕草でぶりっ子と言われてしまったり、女の子らしい服装とか、アイテムは、ただ自分自身が好きなだけでも、勝手に男の人の目を気にしていると判じられて、あざといとか狙いすぎとか、言われてしまったりしなかっただろうか。

 


そんな中で、さやかちゃんは全力で女の子らしく立っていて、可愛くて。その「女の子らしい」が取ってつけたものでなくて身についているものだから、全く嫌味がない。

 


そこに、憧れを感じて、おおっ!となってしまったんだ。

 

1回目の身で色々言ってしまって申し訳ないが、魅力的な人だとどこかで言いたかったので書いた。

楽しかったので、また行きます。

曲は個性的だし、踊りも可愛くてとても良かった。ファンもみんな優しい人で、居心地が良かったので、おすすめです。